今日は匿名希望さんからのご相談です。
な、涙なくして読み続けられない…!(嗚咽)
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40代経営者(女性)です。20歳の息子が、突然大学を辞め家から出て行ってしまいました。
自分勝手な行動をする息子に腹がたちましたが、何故こんな事になったんだろうかと考えていた時に、偶然ずんずんさんのブログに出会いました。自分ではそんなつもりではありませんでしたが、ずんずんさんのブログを読み、彼に干渉し過ぎたと今更気が付きました。
そして彼の事を何も肯定しなかったと気が付きました。
途方に暮れると共に、彼がどんなに苦しかったかと思い、謝りたいと思っています。
こんな私でも息子は許してくれるでしょうか?
ずんずんさんのブログに出会ったのは偶然では無い様な気がしています。
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お、お母様ー!!!!!!!!!!!(涙)
なんて美しい相談なのでしょうか。
自分の母親もこんなことを思っていたのだろうかと思い、不覚にも涙腺が緩んでしまいました。
私のような者にこのようなメールをしていただき本当にありがとうございます。
余談ながら、私は、母親から先日船橋にマンション買ってってメールが来ました。つらい。
さてはて、息子さんは大学を辞めてしまわれたということですが、私からしてみるとなんて勇気のある息子さんなんだろうといった感じです。
私も自分の行った大学は全く第一志望ではなく、強権的な父親に「近いからここに行け」と言われたので仕方なくそこに進学しました。私は父親に刃向う勇気などなく、父親に逆らったら怒鳴られ殴られるかもしれないといった恐怖から、ただただ唇をかみしめ通学し、大学生活はつまらず学生時代は一人も友達ができませんでした。どんなに嫌で嫌で仕方がなくても、自分の気持ちを極限まで抑圧する「扱いやすい従順な」子供だったのです。
それに比べると息子さんはとても勇気があります。自分では意味がないと思った大学を自分の意思でやめ、つべこべうるさく言う親の元から飛び出したのです。ご相談者様からみて突発的と思える行動も彼にとっては熟考に熟考を重ねての末でしょう。
今、息子さんはお母さんから自立しようと必死なのだと思います。長い間、自分の意思とは関係がなく、ただただ従順に従い、意識の中に押し込めた「自分」というものを必死に掘り起こそうとしているのだと思います。しかし、心の中に肯定感がないかぎり、また突発的な行動をするでしょうし、時として自棄的な行動をするかもしれません。
なので、この親子関係改善の旅は、息子さんを救う旅でもあります。そしてまた相談者様の心を救う旅でもあります。
相談者様は「理想の息子」像を手放さなければいけません。もう大卒の大人しい従順な可愛かった息子さんは一生手に入らないのだと覚悟しなければいけません。残酷なことを言うようですが、これは私だって同じです。私もまた家族4人そろって子供の頃のようなコタツに入って一家団欒をしたいのですが、もうこれは二度と叶いません。なぜなら私はもう4歳の子供ではなく、私の状況や性格も変わっていったように、家族それぞれの状況や性格も変わってしまい、小さい頃普通だと思っていたものは二度と手に入らないのです。
理想の息子像、理想の親子像は「誰が与えたもの」かを考えなければいけません。もしかしたらマスメディアかもしれませんし、昔の家族の思い出かもしれませんし、それとは反対に自分の家族で嫌であったことの裏返しかもしれません。
それらを手放して、私に送ったような美しい言葉を息子さんに伝えてみてください。
私の母は謝るタイプの人間ではありません。ただ彼女は子育てに必死すぎたのです。
きっとそれは相談者様も同じかと思います。
この旅はもしかしたら数か月、1年、はたまた数年、10年以上かかる旅かもしれません。途中とんでもなくひどい言葉を投げかけられるかもしれません。毎晩泣きたくなることもあるかもしれません。勇気がある人間以外は自分の気持ちを正直に伝えられません。何を伝えたいか、向こうが本当は何を伝えたいのか、それを考え、一歩を踏み出してください。
と言ったところで今日は失礼します☆彡
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