ずんずんのずんずん行こう!改!

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毒親育子の克服 第四話 義理の姉と負の連鎖

【前回までのあらすじ】

生きづらい30代独身女性、毒親育子のもとにインターネットの妖精ずんずんがあらわれ、何を言ってるか訳がわからねーと思うが、同居することになったのだった。

 

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そんな育子は、日曜の夕方、コンビニに向かう道すがら、義理の姉毒親依美の姿を見つけたのだった…。

過去のお話はこちら!

第1話

毒親育子の克服 第一話 人生の八項目 - ずんずんのずんずん行こう!改!

第2話

毒親育子の克服 第二話 もしかして私の親って…毒親~!? - ずんずんのずんずん行こう!改!

第3話

毒親育子の克服 第三話 劣等感の出どころ - ずんずんのずんずん行こう!改!

 

☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆

依美は育子から見ると、実兄の毒親モラ雄の嫁で義理の姉に当たります。

育子は32歳、依美は今年30歳なので、自分より年下の義理の姉というなかなか微妙な気持ちになる育子なのでした。

 

依美は、今年に子供を産みまして、暗い顔でベビーカーを押していました。

できれば依美に気づかれず通りすぎたかったのですが、バチっと依美と育子は目があってしまいました。

育子は『しまった!』と思いつつ、

「あ、こんにちは〜」

とへらっと笑い、依美に挨拶しました。


「…あっ、育子さん。こんにちは」

依美もへらっと笑いながら、応えました。

こうなってしまえば、あとは営業トークみたいなものです。

「わぁ!甥御ちゃん大きくなりましたね!かわいい~!」

ベビーカーですやすや眠る甥っ子を見て、育子は驚いたように言いました。

実を言うと育子はあんまり子供に興味がないパーソンでした。長年鍛えられた社会人のスキルにより「子供をみたらかわいいと言う」みたいな反応はできました。それは、人としてどうなの、育子。

「あ、そうなんです…もうこんなに大きくなって…」

そう言って笑う依美でしたが、彼女は青ざめた顔で今にも死にそうなアトモスフィアを醸しだしていました。それを見てさすがの育子もビビりました。

「よ、依美さん、大丈夫ですか?ちゃんと寝てますか?今日、兄さんは何してます?仕事?」

「彼は今日仕事が休みで……赤ちゃんが泣いててうるさいから、泣き止ませろって言ってきて…それで私…出てきたんです…」

 

!?!?!?!?!

 

依美の話を聞いて育子はびっくりしました。

 

赤ちゃんが泣いててうるさいから泣き止ませろって何?

お前は仕事が休みなら何やってるの?

っていうかこれ、ツイッターで見たやつじゃん!?

 

ツイッターでよく炎上する子育てツイートの見本のようなことを、実の兄が言っていることに育子は驚きました。それと同時に、心の奥底からわけのわからない怒りが沸いてくるのを感じました。

「兄さんがそんなこと言ったんですか?!信じられない!!私が文句言ってやりますよ!!」

「えっ、あっ。うぅん、そういう意味じゃないの。ほんと勘違いしないで。泣き止ませられない私が悪いから…」

「はあ!?そんなわけないじゃないですか!」

「ほんとにそうだから…モラ夫さんに言わないでね」

そういうと依美はペコペコと頭を下げ逃げるように去っていきました。

その姿を見て育子は茫然としました。

 

「ま、まさか…お兄ちゃんがそんなことを言うクソ野郎だったなんて…」

「おやおや~?」

一部始終を見ていた妖精のずんずんが、育子のショッピングバックからのそっと顔を出してきました。

「育子のお兄さんは、嫁にモラハラをするモラ夫だったの?」

「うっ。まさかそんな…」

 

そんな風には思いたくない…と育子は思いました。

 

大人になってからは疎遠になりましたが、小さいころ兄とは仲が良かったはずです。

兄が中学生になって、まだ育子が小学生の頃、兄がなぜかわかりませんがこんなことを言っていたのを覚えています。

 

「父さんがさ、子供の面倒は母親の仕事だって。ふざけてるよな」

 

小さい育子には、これが何を意味するかは良くわかりませんでした。

しかし、今ならわかります。

そして、兄の感じた怒りもわかります。

兄は、無関心で母に子育てを押し付ける父に憤っていたのです。

 

「そ、それがどうしちまっただ…」

 

育子はぶっ倒れたくなりました。

妻に子育てを押し付ける今の兄は、かつての父のようではありませんか。

負の連鎖だねぇ~」

とずんずんは間の抜けた声でいいました。

「負の連鎖?」

育子は聞き返しました。

毒親は受け継がれるのよ」

「受け継がれる!?!?!?!」

毒親に育てられた者は毒親になるのよ」

「えっ!えっ!えっ!?」

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「に、兄さんは父さんのようになってしまったってこと!?」

 

そして、自分たちと同じように子供を育てるということ?

 

口には出せず、育子はゾッとしました。

それは、育子が恐れていたことでもありました。

 

育子はいつも恐れています。

 

もしも、自分が結婚して

もしも、自分が子供を産んで、

そうしたら、自分が育ってきた幸せとは言い難い家庭を作りあげて、

自分と同じように子供を育ててしまうのではないかって。

 

母親と同じように子供を悩ます、

自分がそんな母親になってしまうんじゃないかって。

 

これを思うと、結婚をしたいと思っても踏み切れず、

寂しいと思っても一人を選んでしまうのです。

 

「負の連鎖は断ち切れるよ」

ずんずんは言いました。

「えっ、本当!?どうやって?」

「目覚めれば断ち切れるよ。自分がそうはならないと誓えばそうなれるよ

「……そんな…」

育子は少し寂しそうにこたえました。

今の自分が、「母親のようにならない」とは言い切れない自分がいるのです。

「心の手錠は必ず外れるよ」

ずんずんはにっこりと笑いながらそう言いました。

「心の手錠………」

 

心にがっちりと掛けられた手錠はいつも育子を苦しめます。

掛けられた部分がいつも擦れるように痛むのです。

でも、それでもいつか…。

 

「外れるといいな…」

 

と育子は夕日を見つめました。

ちょっとだけ涙が潤んで、夕日がにじんで見えて、育子は慌てて目頭をぬぐいました。

「それにしても依美さん、大丈夫かな?」

話題を変えるように育子は言いました。

「天は自ら助くる者を助くっていうからね~」

とずんずんは言いました。

「え?どういう意味?」

「自立して努力するにはの助けがあり、必ず幸福になる。依美さんが助けを求めていないのなら、まだその時じゃないのかもね~」

「…そうかな…」

「それか…」

ずんずんは遠い目をして続けました。

「彼女は自分が不幸だって、まだ気づいてないのかもしれないよ」

 

つづく

 

☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆

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