それは、私がまだ若くラブリーな…新卒の頃の話である。
大学生の私は「就活」が何であるかも全く分かっていなかった。
何となく履歴書を送り、何となく書類が通った会社の面接を受けていた。
今の大学生は就活の時に、皆OBOG訪問をして、就活塾などに入ってESや面接の準備をしているというが…どういうこと!?
当時の私は全くそんな事は知らず、無手無策で就活に臨んでいた。
そして、一社から内定を貰い、
「ラッキー!!」
とそのままその会社に入社したのだが…その会社は相当なブラック企業であった…。
こんな会社、今では見つける方が難しいかもしれない。
しかし、令和の世でもこんな会社は存在するかもしれない…。
その会社で私は朝7時30分に出社し、清掃を行っていた。
そして8時からラジオ体操が始まり、8時30分に朝礼が行われ、それが終わった9時にやっと始業である。
そんな環境で、私は経理として夜の23時まで働いていた。
特に残業代も出ず、ボーナスもなかったため、当時の私の年収は240万円ほどだった…。
ブラック企業のため、この会社では凄い勢いで人は辞めていった。
5人いた同期の1人はトンズラして、音信不通になった。
どういうこと~!?
私の上司も半年で4人辞め、最後の方は新卒にも関わらず私が責任者になっていた。
どういうこと~!?
今思えばこの状況は、人材不足で仕事が誰も分かっていない状態の責任を「新卒の子」に押し付けようとしているものだった。
しかし、当時の私はそんな事は全く分かっていなかった。
仕事がよく分からず毎日のように怒られ、私は疲弊していった。
例えば、経理の私が予算の数字を貰おうと営業に電話をすれば、
「忙しいのにそんなことをやってられるか!!!」
と怒鳴られた。
20代の女の子に怒鳴るなんて、あたおか(頭おかしい)なのでは?
と、おばはんになった今ならそう思うのだが、
当時の私は怒鳴られすぎて
ぴえー!!!( ;∀;)
となっていた。
色んな人に怒鳴られながら私は
『どうしてやってほしいことを、やってください、というだけで怒られるのだろう?』
と考えていた。
お分かりだろうか?これは伏線である。
そして、私は鬱になりこの職場を1年で辞めた。
🌟🌟🌟
鬱になり家で布団にくるまりながら、私は、
私の人生こんなはずじゃなかった…。
と考えていた。
もっと働くって楽しい事だと思っていた。
もう働けない…。
そんないじけた気分で日々を過ごしていた。
しかし、ある日インターネットで知り合った友人が
「私も今、鬱で休んでいるの。家にばかりいちゃ良くないよ、うちに遊びにおいでよ」
と声をかけてくれた。
お言葉に甘え、私はその友人のお宅に遊びに行った。
彼女は実家住まいだった。
そして、彼女の実家は私の家から1時間半ほど行ったところにあったのだが…
とんでもない大豪邸
だった。
床がぴっかぴっかで、玄関には大理石の置物がおいてあった。
こんなお宅も来たのは初めてで私はビビりまくった。
聞けば彼女のご実家は地元の名士で昔からのこの地域の大地主らしい。
驚くと同時に、私は何故だかこの時、開眼した。
彼女は大地主の娘だから実家暮らしで働かなくても大丈夫だけど、
私はそうじゃねぇ…!!!
その気づきに、私は第三の目が開く思いだった。
私はその後、家に帰ってめちゃめちゃ就活した。
そして、何があったのか良く分からないが、超ウルトララッキーパンチで外銀に転職することができたのだった…!!
私はこれで夢のキラキラ丸の内OLになることができたのだった。
しかし、夢のキラキラ丸の内OLになれたのは良いが、今度は別の問題があった。
今度のオフィスは女の園だったのだ…
🌟🌟🌟
女の園で私はお局様に毎日
ぼっこぼこ
にされていた。
物理的ではなく、精神的にぼっこぼこにされていたのだ…。
お局様という生命体に最初に出くわすと非常にびっくりする。
「こ、こんな性格の悪い人間がこの世に存在するの~?!」
と言った具合だ。
例えば、仕事の質問をすると、お局様に
「過去のファイルを見なさいよ!!」
とキングジムの5センチぐらいのファイルを投げられるのだ。
キングジム、堅い、痛い。
仕事でこんな目に遭うなんて~?!
と私は度肝を抜かれた。
私は漫画やアニメの世界以外で、本当にお局様が存在するとは思っていなかった。
しかし、残念ながら存在するのだ…。
私は自己肯定感の低さから
「お局様にぼっこぼこにされるのは自分がいけないんだ」
と考えていた。
今なら「キングジム、投げる、ダメゼッタイ」と当時の自分に教えてあげたいのだが、その当時は何も分からなかった。
実際仕事も出来なかったので、ボコボコにされていた。
「前職のことといい、どうしてこんな目に遭うんだ…」
と考えた時、私はある事に気が付いた。
もしかして…
私がこんな目に遭うのって…
実は、めちゃくちゃコミュニケーション力低いから…?
そもそも、コミュニケーション能力が高ければ経理になんてならない。(言い過ぎだ)
うすうす気づいていたが、どうも私は相当コミュニケーション能力が低いようであった。
その結果が、地雷を踏みまくりお局様をキレさせまくっているのだ。
私は自分のコミュニケーション能力を改善しなければ、この状況は…いや
私の人生は改善しないのでは!?
と気づいたのである。
また第三の目が開いた気分である。
この物語は学生の時、ピザの注文も出来なかったずんずんさんが、
コミュニケーション能力を改善しようと頑張る物語である。
正直今の私もコミュニケーション能力が高いとは言えないのだが…。
しかし、ヤバかったあの頃に比べれば…。
今の時代、あからさまなパワハラをしてくる人間は少なくなってきただろう。
その代わり、皆
「スレスレの良い感じで精神削ってくるパンチ」
を放ってくる。
もちろん、人事が適切に機能していない組織だって存在する。
誰もが「全てが揃った完璧な職場」にいるわけではないのだ。
だからこそ、私たちは困った人たちがいたとしても、仕事をするために円滑な人間関係を築いていかなければいけない。
その一つのツールとしてのコミュニケーション能力の磨き方をこの記事では紹介していきたいと思う。
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