こんちこれまたずんずんです。
つい先日ツイッターの海をさまよっていたら文科省の議論の基本的方針みたいのをみつけまして、
(詳しくはこちら)
それによると、専門学校を含めたL型大学なるものが学ぶべき内容として、
英文学部・文学部
シェイクスピア、文学概論ではなく観光業で必要となる英語、地元の歴史・文化の名所説明力
経済・経営学部
マイケルポーター、戦略論ではなく簿記・会計、弥生会計ソフトの使い方
法学部
憲法、刑法ではなく道路交通法、大型第二種免許・大型特殊第二免許の取得
工学部
機械力学、流体力学ではなく TOYOTAで使われている最新鋭の工作機械の使い方
とあげられていました。
これを読んだ私はもう、
大☆興☆奮
L型大学ってそれ…!偏差値45以下ぐらいのFラン大学じゃない!
そういう大学は専門学校と同じやでって文科省がいっちゃってるじゃない!
さすがは文科省!
俺たちができないことを言ってくれる!そこにしびれる!あこがれるぅ!!
そんな気持ちになりました。
そもそも大学全入時代と言われていますから誰だって大学に入れてしまいます。
親御さんの「大学ぐらいは出てほしい…」というもやもやっとした期待を受けて
卒業後の就職先の具体的なイメージもなく、
もやもやっとしながらそんなにランキングの高くない大学に入ってしまう。
私もそうだったので、
わかる…わかるよ…
思わず背中が丸くなります。
就職に失敗しないためにも
大学の入学式のオリエンテーションで
「いらっしゃいませ!!学費のお支払ありがとうございます!!
貴方たちは学歴というハンデキャップを持ちました!
これから先は、足りない学歴を補填するスキルを身につけないと就職できません!」
って教えてくれたらどれだけよかったことか…
そう思います。
まさに文科省が形を変えて言ってくれたわけです。
しかしながら、この文科省が言う「学ぶべき内容」である
上記に記載されたものを身につけて本当に就職できるのか、疑問に思います。
専門学校に行ったほうが短期集中で密度の濃い実務能力が身につけられそうな来ます。
なのでこの
足りない学歴を補填するスキル
としてほかに何が必要か考えてみました☆
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ひとつは一番分かりやすいものとして、
英語力
があげられると思います。
英語力があれば海外で活躍できる即戦力になれる…といいたいところですが、
最近ではそうも言ってられません。
生徒不足に悩む地方の大学は、海外からの留学生を受け入れて、
中国語と英語と日本語ができる若者を大量生産しています
日本人じゃなくても仕事に差し支えない程度には、
べらべら日本語が離せる外国人がだくさん生まれているわけです。
私の周りにも日本語しゃべれる外国人がわらわらいます。
困ります
とても困ります
余談になりますが、先日シンガポールのチャンギ空港のレストランでご飯を食べていたら
隣のテーブルに中国人とインド人が話していました。
一人孤独にご飯を食べていたので、おのずと聞き耳を立てていたわけですが、
聞き耳の結果、この2人は学生で、日本に留学経験あるということがわかりました。
そして彼らは興奮気味に就職先として日本の企業の話をしていました。
「シャープいいよね!シャープ!待遇もいいし!シャープに就職したいよ!」
などと言ってるわけです。
シャープかよ!!!
隣で肉を食ってる女が突っ込むわけにはいけないのでその場は黙っていました。
しかしながら、これは大学生が就職する際のライバルはもはや日本人のみならず、外国人にも広がってきていることの表れではないでしょうか。
発展途上国のハングリーさに、ふわふわっと暮らしてるジャパンの大学生が勝てるわけもなく…学歴を補填するスキルとしては英語力はやや心もとない感じがします。
では次に、資格はどうでしょうか。
この資格に大学時代に受かれば確かにすごいものです。
ですが、ここで話しているのは学歴を補填するためのスキルです。
おいおい、よせよ…
勉強嫌いなんだろ…?
無理すんなよ…
勉強が好きというか学ぶことに意義を見出せるタイプだったらエリート街道まっすぐじゃないですか。。。。
それに資格試験は費やす時間にたいして、受かる確率というのが大変低くリスクが高いので、士業に意義を見いだせる人以外はおすすめできません。
では、英語力、資格もダメだとしたらいったいほかには何があるのでしょうか。
と考えてみると…
あれ…?
もしかして…?
新卒でも「実務経験」が求められている…?
新卒でも中途採用並の即戦力を求められているというわけです。
とんだ無茶ぶりです。
実務経験といってもカフェのバイト、カラオケ屋のバイトといったものではありません。
「大学時代は、インターンとしてコンゴで中古車売ってました!」
みたいなガチな経験です。
そもそも、「学歴を補填するスキル」とは学歴以外の自分の付加価値です。
この付加価値部分が実務経験になります。
それをいかに相手に分かりやすい形で伝えるか、
これが今後の大学生の就職活動を左右するカギとなるのではないでしょうか。
大学生の実務経験いえばインターンとアルバイトがあげられます。
大企業のインターンはあれは有名大学の在校生だけに開かれた
出来レースなのであきらめましょう。
ベンチャー、中小企業のインターン、それも自分の今後のキャリアに通じそうな
職種、業種だったら即申し込むべきです。
またアルバイトも「自分に付加価値をつける」ことを念頭に置いて、
探すべきであり、働くべきです。
勉強が嫌いと知ったその日から身体で稼ぐ人生が始まったのです。
Fランだから、女子大だから、短大だから、専門学校だからと
あきらめず、せっかく親からあたえてもらった時間を
腐らずに使う。
そうすることによってほかの人とは違う
自分だけの世界が見えてくるのもステキなことではないでしょうか。
といったところで今日はこの辺で失礼します☆
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