【前回までのあらすじ】
アリがタイムリープするブログはずんずんさんのところだけ!
社会人6年目だったアリは、タイムリープをしてしまい、新卒の時の研修の時に戻ってしまいました。この設定ですと編集さんに「読者がついていけない」と没を食らうやつです。しかし、ここはブログ…フリーダムの世界…「なんで大学生の時に、戻らないんだ!?」と思ったアリは、この会社を選んだことに後悔している自分に気づき転職を決意するのでした…。
新卒1年目で辞めるには
アリ「俺は会社を辞めるぞ!!」
会社の寮に帰ったアリは、DIO並みにアリは叫びました。
アリ「でも辞めるってどうしたらいいんだ…ググるか…」
とアリは地方国立大学卒の知性を使って、
新卒 辞めたい
すると出てくるのは『新卒で辞めたい理由のナンバー1は人間関係!』『1年目で辞めるのはまだ早い!?』などという記事が出てきて、
「そうじゃない!俺が知りたいのはどうやったら新卒1年目で転職できるかだよ!」
と思わずアリは叫びました。
そう、アリは転職がしたいのです。
茨城の工場隣接の寮など飛び出て、都会でもうちょっとチャラついた生活をしたいのです。あの幼馴染のキリギリスのように…。
アリ「そう俺は、今の会社の立地と給料が不満なんだ…。キリギリスの奴は年収400万年って言ってたな…。なんでそんなに給料が高いんだ?あいつの会社はそんなに儲かっているのか?」
そう思ったアリはまたググってみることにしました。
するとこんなことがわかりました。
アリ「あれ…?うちの会社の方が売り上げも高いし、儲かってるじゃないか」
しかも平均年収もアリの会社の方が高いのです。
アリ『じゃあなんで今の俺の給料はこんなに低いんだ??』
とさらにアリが調べていくと、気になるデータが出てきました。
アリ「!!」
アリの会社の平均勤続年数が15年に対して、キリギリスの会社の平均勤続年数は6年なのです。平均年齢も違います。
アリ「そ、そうか…キリギリスの会社は従業員が入ってはすぐやめて、その分、若い時でも給料が高いんだ。俺の会社はメーカーという企業体質もあって、従業員は長くいるから、その分若い時は給料が安く、年を取ってから高くなっていくのか…」
アリ『 でもお金が欲しいのは今だし、年を取ってから給料が高くなるって言っても、
会社が将来どうなってるかはわからないし…』
アリは、会社の業界そのものが将来的にどうなるかも調べてみました。
アリの会社の業界
キリギリスの会社の業界
参考→業界動向
アリ「あっれ~!?うちの会社そんなに悪くなさそうだぞ??」
IT業界よりも規模は大きいし、伸びしろはあるし収益性も高くて、平均年収も高い…。
アリ『転職する必要ないのでは…?でもなんだか今の会社嫌なんだよな…』
うーん…と思ったアリは、今の会社の良いところ悪いところを書き出してみることにしました。
良いところ
・安定してそう
・福利厚生がしっかりしている
アリ「あれ…これぐらいしかないな…」
アリは悪いところも書きだしてみました。
悪いところ
・給料が低い
・すぐ異動させられるので、ジェネラリストにならざるを得ない(→その結果将来的な転職の不安)
・そんなに会社の人が好きじゃない
アリは、会社のおじさんたちを思い出しました。
大した仕事もせず、アリに仕事を押し付けてくるくせにアリより給料が高いおじさんたちです。
アリ『俺は将来的にあんなおじさんになりたいんだろうか?…いやなりたくない!!』
アリは天にこぶしを突き上げ、転職することを決意しました。
転職の軸は何にする?
一度決めるとアリのスピード感は大したものでした。
アリは転職の軸を以下のように定めました。
・給料が高め
・異動させられない(東京勤務)
・専門性が身に着けられる
アリ「大学生の時はあまり考えず、ジャパンなら物づくりだろ…って思って実際六年やってみて(タイムリープしたけど)半導体とか部品とか興味ないことがわかった。どうせだったら、若いころから給料のもらえるキリギリスと同じIT業界にしよう」
そう思ったアリは、第二新卒枠で転職活動をすることにしました。
第二新卒は、一度は就職したものの離職、数年のうちに転職や再就職を目指す場合を指します。一般的には、卒業後3年程度、おおむね25歳までを「第二新卒」として、一般の転職者とは分けて募集する企業が増えています。
とのことで、
意欲の高い人材を集められる
トレーニングコストを抑えられる
年齢の偏りをなくせる
といった企業にとってお買い得物件なのです。
アリは志望理由を「最初の新卒の時の就活は失敗でした。これからの時代ITでどうのこうの技術革新がどうのこうの」として無事、第二新卒枠で、BtoB向けのソフトウェア会社の営業として採用されました。
営業を選んだ理由は
・営業は嫌煙されがちだから採用されやすい
・営業だったらどこでも食べていけそう
といったことからでした。
前のよくわからない職歴よりも営業で一本筋を通そうと考えたのです。
勤め先も東京の都心で言うことはありません。
アリはルンルンと(※語彙力)と転職していきました。
そして六年がたったのです…。
そして六年後…
アリ「はぁ~…」
アリは朝の人がぎゅうぎゅうづめの駅のプラットホームで電車を待ちながら深いため息をつきました。
今日も朝から営業会議で、数字について詰められることを考えると胃が痛くなってしまいます。
アリ『タイムリープしてから6年、営業一本でやっていこうと思ったけど、どうだったのかな…。仕事のストレスのわりには給料も上がらないし…』
アリがそう考えていた時です。
ドンっ
と後ろから何か強い衝撃を感じました。
アリ「あれ?!この感じは?!!?」
次の瞬間、
アリ「わああああああああ!?!!?」
アリは自分がホームから線路に押し出されているのに気が付きました。
眼前には、迫りくる特急列車の姿が見えました。
あ…
また、だと…!?
☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆
…!…!!!アリ!!!!
アリ「はっ!!!!」
名前を呼ばれてアリは飛び起きました。
???「お前何やっているんだ!!!」
アリは混乱しました。
セミ班長「お前、何倒れてるんだよ!体調管理がなってないんじゃないか!?」
アリ「えっ!あっ!その…す、すいません!!」
アリは勢いよく頭を下げました。
アリ『これは夢…?僕は線路に突き落とされて、電車にひかれたんじゃ…!?ま、まさかこれは…!!!』
ルートを間違えると何度もタイムリープする系…!?!?!
そう、アリは察しがよかったのです。
この物語は、アリが正しいルートを行かない限り、何度も何度も6年間やり直さなければいけないのです。
アリは社会人7年目になれるのでしょうか?
to be continued(て~ろてろてってろ~)
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