ずんずんのずんずん行こう!改!

日々のこころのあれこれじゃよ

私と催眠療法の話

それはシンガポールで働いていた時のことであった。

 

当時の上司はどちゃクソ怖く、私は「このままだとメンタルをやられちゃうんじゃない~!?☆彡」の危機にあった。

 

そのためメンタルを強くしたいと、コーチングを受けたのだが、そのコーチングがこれまたつらく、「30過ぎなのにあたいカフェで号泣しちゃう☆彡」のつらさレベルだったのでもっと楽にメンタル強くしたいと考えていた。

 

 ちなみにその時のコーチング体験記はこれである。

zunzun428blog.hatenablog.com

 

楽に心を楽にしたい私は「楽 心を軽く」みたいな感じでググった。

そうしたところ催眠療法というものが出てきた。

催眠療法とは、ヒプノセラピーともよばれ催眠術を使って深層心理をえぇ感じにしてくれる…なんかそんなもので、ちょうどカメントツ先生の催眠療法ヒプノセラピー)の体験ルポなど出てきて読んだのだった。

 

omocoro.jp

 

「これはよくわからないが楽そうだ…」

 

そう思った私は、シンガポール催眠療法をやっているところを探したのだった。

 

そうするとイギリス人の催眠療法士が出てきた。イギリスでは催眠療法というのは資格があるらしい。日本の怪しい催眠療法とは違うぜ!さすがブリカスだぜ!(酷)と思った私はその催眠療法士に会いにいくことにした。

 

この時点で大きな誤算があったことに私は気づきもしなかったのである…。

 

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催眠療法のクリニックは、シンガポールの一等地にあるビルの一室にあった。

受付の男性が20代前半のマレー系のめっちゃ美青年であった。

褐色の肌をして、目はクリっと大きく…なぜこんなところに君のような美形が!?そう思わせてくれる美形であった(語彙力)

 

彼はとても丁寧な英語を話していたが「わかる…君、定型業務以外はできないタイプの美形だね?」という対応であった。

 

そうして、私は催眠療法士の待つ部屋へと通された。

なんていうことであろうか。奥にいた催眠療法士は50代ぐらいの、枯れたいい感じのこれまた美白人金髪中年男性だったのである……!!

例えるなら金髪のベネディクト・カンバーバッチだったのである…!(語彙力)

 

あの美青年といい、この美中年といい…!!!!

 

私は興奮した。ここはシンガポールLGBTの方は多い。興奮した(2回目)

海外においてはLGBTの方は口に出さなくても、サインを出している。私たちはそれをちゃんと受け取らなければいけない。

 

受付×催眠療法士なの!?

それとも

催眠療法士×受付なの!?

 

と頭の中はそれでいっぱいになったが、私は催眠療法を受けに来たのだ。

 

催眠療法士は軽く自分の経歴を話した。彼はイギリス人であったがシンガポールで長く働いていたのであろう私のようなクソアジア人にもわかる英語を話し、同時に私のクソ英語も理解しているようだった。

 

私はいかに私の上司が恐ろしく、そして私が上司を恐れているかを告げた。

私の悩みを聞くと「催眠療法は上司に対する恐怖を和らげるのに助けになるよ(意訳)」と美中年は柔和に笑いながら言った。

その笑顔に私は400ドル払い催眠療法を受けることに決めたのだった(早い)。


そしていざ催眠療法である。

室内は暗くされ、私は高級そうなソファに横たわり、アイマスクを付けた。

えぇ感じのヒーリングミュージックがかかってくる…。

催眠療法士(※美中年)は「リラックスして私の声に集中して…」と言った。そうして彼は何かをつぶやき始めたのだった…(続

彼の呟きを聞いていれば段々と意識が深く沈み深層心理にリーチしていく…はずであった…。

 

そう…。


英語でなければ…。

 

そう、この催眠療法士はイギリス人、英語で話している…。

私はめっちゃ聞き取るのに必死だった。

 

無理じゃん…。
深層心理とか無理じゃん…

 

私はここで自分の誤算に気が付いたのだった。
·
私が懸命にイギリス英語を聞き取っていると催眠療法の時間の45分が経っていた。
私は45分の間何をしていたのか…。

ヒーリングミュージックに合わせて「今あなたは森を歩き小川のせせらぎが聞こえてきます…」とか言われたような…。

私がアイマスクを取ると美中年療法士がまた柔和な笑顔で「どうだった?」と聞いてきた。

生粋のジャパニーズである私はいい笑顔で「悪くなかったよ!」と答えた。

45分、美中年にささやかれて横たわっていたのである。悪くはなかったのではないだろうか。

そして私は3回セット1000ドルのコースを紹介された。私は迷った…。果たして効果はあるのだろうか?

しかしこの美中年も受付の美青年との生活が…。こんな一等地にオフィスを構えてしまって…。


二人の生活の事を考え私は思わず3回1000ドルコースにサインをしていた。いいことをした…私の心は充実感にあふれた。

 

そして家に帰るとFacebook催眠療法士から友達申請が来ていた。申し込み時に使ったメールアドレスから私のFacebookを見つけ、申請してきたのだろう。仕事早い、怖い。


私は興味本位から申請を承諾した。

彼のページを見てみると…なんとそこには!

彼とイギリスでのパートナーとの写真が載っていた。

あの受付の彼ではない。

ちょっとずんぐりむっくりしたメガネの白人中年男性である。

メガネの職業は医者…!なんてこった…!!

 

あの受付男子は現地妻だったのか…!!!!

 

以上が私の催眠療法の体験談です。

3回セットちゃんといきましたが効いたかわかりません。この催眠療法のおかげでちゃんとつらくてもコーチング受けようと思えました。

 

おしまい。

 

楽してメンタル強くしようとか無理なのよ!

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