以前、やべぇぐらい仕事ができない部下の話をしたが、
今日はやべぇぐらい仕事をしない部下の話をしようと思う。
私が最大瞬間風速的な速さで辞めたJTCは人材の宝庫であった。
やべぇ人材の宝庫である。
若い頃の私はそれまで人は指示すれば仕事をしてくれると信じていた。若さと愚かさは同義なのだ....私は指示しても仕事をやらない人材、そしてそれが許される組織というものを知らなかった...。
当時の私の肩書きはマネージャーで複数のスタッフが付いていた。スタッフは全員私より年上であった。この時点で、
完全な采配ミス!
何考えてるんだ人事!
案件なのだが当時の私は「肩書きウレピ〜!」ぐらいにしか思っていなかった。バカめ!
スタッフの一人にそのヤベェぐらい仕事をしない女性社員がいた。
私がいつもとちょっと違う業務を頼んで、締め切り間近になって進捗を聞いてみても
何もしていないのである。
なぜ何もしていないのか聞いてみても「はぁ.....」とぽやんとしている。そして結局何もしない。
こちらが「この日までにやってくださいね」とお願いしても何もしない。あまりにも何もしないので私は不安になった。この人の頭にはもしや豆腐でもつまっているのか?大丈夫なのか?
すると隣の部署のおじさんが
「彼女は定型業務以外はできないんだよ」
といった。
嘘だろ!?
と私は目ん玉が飛び出た。定型業務以外はできないって....そんな難しいことはお願いしていないはずだ...。
い、いや....
もしかして、彼女にとって難しいのか!?!?
試しにコピー機が壊れたので、コピーの修理の人を電話で呼んでもらうように彼女にお願いしてみた。
彼女は相変わらず「はぁ...」とキョトンとして電話をしなかった。私は震えた....。
本当に彼女の頭の中には豆腐が...詰まっていて...いやそんな事はない。ただ電話をすればいいだけなのだ。これは難しいわけではない。
彼女は定型業務しかできないわけではない。
定型業務しかやりたくないのだ!
そりゃあ給料同じなら余計な仕事したくないよねぇ〜?!
私はチビってしまった。今まで外資系というジャングルで出されたものは何でも食べ、何ならヘビを捕まえて食べてたというのに(暗喩)、決まった業務しかやらないなんて...。
どうすればいいか分からないので私は上の人に相談にいった。すると上の人は
「彼女もずっと同じ業務ばかりやっている。成長しなければいけない。ずんずんくん教育してあげてくれ」
みたいなことを言われた。
私はわっかりました!とこたえていたが、考えてみればこれ、全くアドバイスになってない。ひどい。
馬鹿正直に私は彼女をどう教育するか考えた。
彼女はズルい人なのである。
定型業務以外の仕事は「他の誰かがやってくれるからいっかー☆」ぐらいにしか考えてないのである。
「おまっ、わしより年上で、給料貰ってんやろ!誠意みせんかい!」とスタンガンでも撃てればいいのだが、世の中そうも簡単にいかない。世知辛い。
というわけで彼女を教育すべく、上の人に彼女に対する要求レベルを確認した。
上の人は「このぐらいやってほしいなぁ〜」というのを教えてくれたので、私はそれをリスト化し、「ぶちょーからこう言われました!新しいお仕事やってきましょっ」と彼女に伝えた。
私は彼女に新しい仕事を教えた。放っておくとぼーっとしてるので、私は毎日15分から30分ほどの質問タイムならぬクイックミーティングを設置した。こうすれば進捗状況も分かるし、向こうが何を考えているか分かるはずだ。そしてミーティングの終わりには議事録代わりにミーティングで話した内容を2、3行でまとめて送ってもらうことにした。
これで彼女も新しい仕事を覚えて世界が広がるはず....私はそう信じていた。
でも…やっぱね!おんなじ仕事を10年ぐらい続けてたからね!
根性ねぇんだよね!
彼女は毎日のミーティングも「いま忙しいんで」とサボるようになっていた。
私は困った。どうすればいいのか。
そもそもなぜ彼女のような人材が生き残っているのか...?
疑問に思った私は探りをいれた。するとなんということだろうか。
彼女は取引先の社長の娘だったのだ....!
そんな....社長令嬢なんて....私はタッチのワンシーンのような気持ちになった。
こりゃあ上の人の権威も社内の評価も気にしないわぁ。
10年同じ仕事しててもそりゃ誰も何と言えないですよね〜??
私は
太い実家力、定型業務オケ
と覚えた。
しかし、そんな取引先の社長の娘に教育なんてしようとするなんて....
おっと☆私、これ、死亡フラグ立ってんじゃん...。
私は彼女に対する教育をやめた。
ついでに転職した。
彼女が今何をしているかは分からない。きっと今も同じ仕事をしてるのかもしれない。
同じ事だけを何十年も続けるってどんな気持ちなんだろうなって今でも時々考える。
それで良いと彼女はどこかで思ったのかもしれない。
私と仕事しない部下の話、おしまい
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